あなたは一度でも疑問に思ったことはありませんか
法律用語では、自然の力によって引き起こされ、予防できないできない災害のことを神の御業と呼びます。この表現は、保険契約書にも頻繁に使われています。でも、そもそも私たちはなぜ、この世に起こる悪い出来事の責任は神にあるのだと考えるようになったのでしょうか。神は、竜巻や地震、ハリケーン、洪水などの自然災害が、いつどこで起こるかを、思うがままにお決めになるのでしょうか。神が何かをされて、これらの出来事を引き起こしているのでしょうか。神は、自分の望む結果を得るために、自然界を操作されているのでしょうか。それなら、なぜもっと私達の苦しみを防いでくださらないのでしょうか。そして最後に、聖書に記されている暴力は、神の責任にあるのでしょうか。神自身は、暴力に訴えなさったのでしょうか。
聖書は、これらの問いに対する答えを示しています。しかし、それらを見つけるためには表面下まで調べる必要があります。また、私たちは、神がご自身について語られることや、それが私たちの抱く神の信念を挑むものであったとしても耳を傾ける覚悟を持つ必要があります。
この書では、聖書に示されている神のご性質-神が何をなさる方なのか、そして同様に重要なのは、何をなさらない方なのかを探っていきます。多くの人は、神が私たちのルールに従う時だけ愛し、私たちの過ちに対して怒り、その命令に逆らう者を罰すると信じています。しかし、この研究の目的は、聖書を通して、神が破壊者としてではなく、創造者・支え手・救い主としてのみ行動されてきたことを示すことにあります。